旅先でバタバタしない!子連れ家族におすすめのパッキングアイデア&小分けグッズ

家族旅行は、子どもにとっても親にとっても特別な思い出になります。しかし、「子連れ旅行」となると、大人だけの旅とは違い、荷物の準備や当日の移動に気を遣うことがたくさんありますよね。特に乳幼児や未就学児がいるご家庭では、「オムツに着替えにおやつに…」と、持ち物がどんどん増えていき、スーツケースがすぐにパンパンになってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか?
また、旅先で「あれどこに入れたっけ?」「おしりふきが見つからない!」と慌てて荷物をひっくり返す場面も珍しくありません。そんなときに限って、子どもはぐずったり、トイレを急いだりと、親としては冷や汗モノのシーンが連発…。家族みんなが気持ちよく旅を楽しむためには、事前のパッキングの工夫が何より重要です。
実は、少しのアイデアと便利な小分けグッズを取り入れるだけで、準備も当日も、驚くほどスムーズになります。旅行の目的地や日数に関わらず、「子どもと一緒の移動がラクになる」「必要なものがすぐ見つかる」「スーツケースがごちゃごちゃにならない」といったメリットがあるので、ぜひマスターしておきたいポイントです。
この記事では、子育て中のママ・パパが実践しているパッキング術のコツや、SNSや口コミで人気のおすすめ小分けグッズを詳しくご紹介します。
これから夏休みや連休を利用して家族旅行を計画している方にとって、きっと役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください!

1. 子連れ旅行でよくあるパッキングの悩み
家族旅行は楽しい反面、準備の段階からすでに大仕事。特に小さな子どもがいると、想像以上に「持っていくべき物」が多くなり、どうしても準備に時間がかかってしまいます。旅行の前日になってからバタバタと荷造りを始めると、「何を持っていけばいいの?」「何か忘れてる気がする…」と不安に駆られる方も少なくありません。
実際に多くのパパ・ママが感じている「子連れ旅行のパッキングに関する悩み」は、以下のようなものです。
■ 必要なものがすぐに取り出せない
例えば移動中に「おむつ替えが必要!」「おやつが欲しい!」という場面。スーツケースの奥底にしまってしまっていると、いちいち広げて探すことになり、公共の場ではかなりのストレスになります。急なトラブルに即対応できるよう、取り出しやすさを意識した荷物の分け方が重要です。
■ 荷物が多すぎてカバンがパンパン
子ども用の着替え、おもちゃ、おむつ類、予備のグッズ…と詰めていくうちに、スーツケースやバッグがパンパンに。結果として「何がどこに入っているのかわからない」「帰りにお土産が入らない」といったトラブルが発生します。パッキングの工夫がないと、持ち物の量に振り回されがちです。
■ 必需品を忘れてしまう
慌てて準備をしていると、「体温計」「保険証」「お気に入りのぬいぐるみ」など、子どもにとって必要不可欠なものをうっかり忘れてしまうことも。現地で購入できるものもありますが、普段使っているアイテムの方が子どもも安心するため、忘れ物はできるだけ避けたいところです。
■ どのバッグに何を入れたか分からなくなる
移動中・宿泊中で使うタイミングが異なる荷物を一緒に詰めてしまうと、「あれってどこに入れたっけ?」と毎回探す羽目に。特に子ども連れだとその“探す時間”すら貴重で、「もういいや…」と妥協してしまう場面もあります。家族全員分の荷物を一括で管理するのは意外と難しいのです。
■ 移動中のトラブルに対応できない
飛行機や新幹線など、乗り物での移動中は制限も多く、荷物を自由に取り出せない場合もあります。「ぐずったとき用のおやつがすぐに出せなかった」「おもちゃを忘れて退屈して泣き出した」など、子どもの気分や体調にすぐに対応できないと、周囲への気配りもしなければならず、親の負担が倍増します。

2. パッキングを効率化する3つのステップ
子連れ旅行をスムーズに進めるカギは、パッキングの工夫にあります。ただ持ち物をスーツケースに詰め込むだけでは、旅先での使い勝手が悪く、ストレスの原因に。そこで大切なのが、「事前の計画」「荷物の仕分け」「使うタイミングに応じた整理」です。
以下の3ステップを実践することで、荷物の量に圧倒されることなく、快適な旅行準備ができます。
ステップ①:持ち物リストを作成する
まず最初にすべきことは、チェックリストの作成です。これにより、準備忘れを防げるだけでなく、荷造りの効率も大きくアップします。
おすすめは、「カテゴリ別」「家族メンバー別」「日数別」の3軸でリストを分ける方法です。たとえば…
〈カテゴリ別の例〉
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【衣類】下着、パジャマ、Tシャツ、ズボン、帽子、靴下、サンダルなど
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【お風呂・衛生用品】歯ブラシセット、おしりふき、ベビーソープ、タオル、爪切り
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【食事関連】離乳食、ミルク、粉ミルク用の水筒、スナック、エプロン
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【医療・緊急】保険証、母子手帳、常備薬、体温計、ばんそうこう
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【お楽しみグッズ】おもちゃ、絵本、ぬいぐるみ、タブレット(子ども用アプリ入り)
〈家族メンバー別の例〉
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パパ:着替え×3、スマホ充電器、眼鏡
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ママ:メイク道具、授乳ケープ、アクセサリー
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長男(5歳):上下セット×4、タオル、タブレット
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次女(2歳):ロンパース×4、スタイ、ミルクグッズ、おむつ
〈日数別の例〉
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1日目:移動+観光 → 着替え・スニーカー・行動食
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2日目:海水浴 → 水着・ラッシュガード・日焼け止め
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3日目:宿泊先でのんびり → パジャマ・おもちゃセット
Point!
紙やノートに手書きでもOKですが、スマホのチェックリストアプリやスプレッドシートを使うと、誰が何を持つか家族で共有できて便利です。
ステップ②:家族ごと・日程ごとに荷物を分ける
荷物を「一括でまとめて収納する」のではなく、誰が何を使うか・いつ使うかを基準に小分けにしておくことで、取り出しやすさが大きく変わります。
たとえば…
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家族ごとポーチに名前をつける(色分けもおすすめ)
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1日目セット・2日目セットをジップ付き袋にまとめる
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使用頻度が高いもの(おむつ、おしりふき、スナック)はすぐ取り出せるポーチに収納
また、衣類は「トップス・ボトムス・下着」で分けて圧縮ポーチに収納することで、必要な服をサッと取り出せるようになります。夜のホテルで着替えさせるときなどにも役立ちます。
例:日程別パッキング
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「1日目の服セット」+「必要なスキンケア・タオル」
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「2日目の海グッズセット」+「防水袋」
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「移動用セット」=おやつ・暇つぶしおもちゃ・ティッシュ・ゴミ袋
ステップ③:移動中に必要なものは別バッグへ
飛行機や新幹線などでの長時間移動では、スーツケースを開けるタイミングが限られているため、移動中に必要なものはすぐに取り出せる手荷物バッグにまとめておくのが鉄則です。
持っておくと便利なアイテム例:
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おむつ・おしりふき・おむつ替えシート
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着替え1セット(とくに乳幼児は要注意)
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おやつ・飲み物
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小さなおもちゃ・絵本
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ビニール袋(汚れものやゴミ用)
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除菌シート・マスク
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保険証・母子手帳(万が一のときのため)
手荷物バッグはリュック型だと両手が空くので便利。荷物の出し入れが多いときは、サイドポケットやファスナー付きポーチの活用もおすすめです。
この3ステップを事前に実践しておくだけで、出発当日のバタバタ感がぐっと減り、子どもとの時間にも余裕が生まれます。

3. おすすめの小分けグッズ7選
子連れ旅行で荷物の整理整頓を効率化するには、「小分け収納」が最大のカギです。ただ荷物を詰め込むだけでは、必要な物がすぐに見つからず、旅先でのストレスになってしまいます。
そこで活躍するのが、小分け収納に役立つ便利グッズたち。ここでは、実際のママ・パパたちの声をもとに厳選した7つのアイテムを、それぞれの特徴や使い方とともにご紹介します。
1. 圧縮バッグ(衣類圧縮ポーチ)
子ども用の服は枚数が多く、しかもかさばるため、スーツケース内のスペースを圧迫しがち。そんなときに便利なのが圧縮バッグ(コンプレッションポーチ)です。
✅ ポイント
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空気を抜くようにチャックで圧縮でき、収納スペースを約半分に
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衣類を種類ごとに分けて収納できるので、必要な服だけ取り出しやすい
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防水タイプを選べば濡れた服も安心して収納可能
👶 活用例
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「子どもAの着替え用ポーチ」「2日目のパジャマ用ポーチ」など用途別に分けて使うと便利!
2. ジップロック袋/スライダー付きバッグ
お手頃価格でどこでも手に入るのに、とにかく使える万能アイテム。濡れたもの・汚れたもの・食べかけのおやつなど、あらゆる場面で活躍します。
✅ ポイント
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中身が見えるので使い忘れや混乱を防止
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密閉性が高く、液体漏れの心配が少ない
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洗って繰り返し使えるエコタイプもおすすめ
👶 活用例
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おしりふき・おむつセットを1回分ずつ小分け
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外出先で使った水着や濡れたタオルの一時保管にも◎
3. ポーチ付きリュック/トラベルオーガナイザー
マザーズバッグのようなリュックに、取り外し可能なポーチがついているタイプは、移動時にとても便利。目的に応じてポーチごと取り出せるので、カバンの中をガサガサ探す手間が省けます。
✅ ポイント
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小物類をカテゴリ別に整理しやすい
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貴重品・薬・除菌グッズなど、すぐに取り出したい物の収納に◎
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子どもごとに1セットずつ分けておくと、宿泊先でも管理が簡単
👶 活用例
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「お風呂セット」「食事セット」「お出かけセット」をそれぞれのポーチに分けて管理
4. カラビナ付きシューズケース
子ども用の靴やサンダルは、意外とスペースをとりますし、直接ほかの荷物と触れるのも避けたいところ。カラビナ付きのシューズバッグなら、バッグの外側に引っ掛けられるのでとても便利です。
✅ ポイント
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内側が防水・防臭素材だと安心
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使い終わった靴をそのまま収納できる
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バッグの中に入れなくて済むのでスペース節約に
👶 活用例
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海やプール用サンダル、外遊び後の泥汚れが気になる靴の持ち運びに最適!
5. おしりふきケース+詰め替えパック
おむつが外れていない子どもにとって、おしりふきは外出の必需品。市販のおしりふきをそのまま持ち歩くのではなく、専用のコンパクトケースに詰め替えることで持ち運びが格段に楽になります。
✅ ポイント
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ワンタッチで開閉できるタイプが便利
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バッグの外ポケットやベビーカーに吊るせるタイプも◎
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デザインがおしゃれなものを選べば、ママのテンションもUP!
👶 活用例
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おむつ替え以外にも、食事後の口ふきや手洗いできないシーンで大活躍
6. トラベルボトルセット(詰め替え容器)
子ども用のスキンケア用品やボディソープなどは、旅先でも普段使っているものを使いたいですよね。そんな時に便利なのが、詰め替えタイプのトラベルボトルセットです。
✅ ポイント
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100ml以内のサイズで機内持ち込みにも対応
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シリコン素材で中身を最後まで使い切りやすい
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中身のラベルシール付きだと間違いが防げる
👶 活用例
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ベビー用シャンプー、日焼け止めローション、保湿ミルクなどを詰め替えて持参
7. 名前シール/ネームタグ
子どもが複数いる場合や、同じようなバッグが多い旅行時には名前を付けて識別する工夫があると便利です。
✅ ポイント
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防水タイプなら濡れても安心
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書くだけ・貼るだけのシンプル設計
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シールだけでなく、ネームタグで色分けするのもおすすめ
👶 活用例
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おむつポーチ、哺乳瓶ケース、タオルなどに貼っておくと、宿泊先でも迷わない
どれも実用性が高く、使い回しもできるものばかりです。準備の段階でこれらのグッズをうまく活用することで、「探さない」「慌てない」「無駄がない」パッキングが実現します。

4. 実践!家族旅行のパッキング例
ここまでに紹介したアイデアや小分けグッズを実際にどう活用するのか、具体的なパッキング例を通じてご紹介します。
今回は、乳幼児と未就学児の2人の子どもを連れた3泊4日の国内温泉旅行を想定し、どのように荷物を準備するかを詳しく解説します。
■ 家族構成と旅行プラン
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家族構成:パパ、ママ、長男(5歳)、次女(2歳)
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旅行先:関東近郊の温泉地
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移動手段:電車+レンタカー
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宿泊数:3泊4日(1泊は子連れ歓迎の旅館、残りはホテル)
■ 全体の荷物構成(持ち物リスト)
【共通】
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保険証/母子手帳/診察券
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財布、スマホ、充電器、モバイルバッテリー
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雨具(折り畳み傘/レインコート)
【パパ・ママ用】
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着替え 3日分(インナー、トップス、パンツ)
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ルームウェア
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化粧品、スキンケア、ヘアアイロン
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折りたたみリュック(現地用サブバッグ)
【長男(5歳)】
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着替え(トップス+ボトムス)×4セット
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下着/靴下×4日分
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パジャマ(薄手、厚手1枚ずつ)
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サンダル、室内スリッパ
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お気に入りの絵本、ぬいぐるみ、タブレット(知育アプリ入り)
【次女(2歳)】
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着替え×5セット(汚れる想定で1日1.5セット)
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おむつ20枚程度+おむつ替えシート
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おしりふき×2、消臭袋、スタイ×3枚
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哺乳瓶×2、ミルク、粉ミルク用水筒、離乳食パウチ
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食事用エプロン、スプーン、ベビーカップ
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ベビー用シャンプー&ボディソープ(トラベルボトル)
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熱さまシート、体温計、解熱剤
■ パッキングの分け方とグッズ活用例
▼ スーツケース(大型1個+中型1個)
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【大型】:共通の衣類、子ども用衣類、圧縮ポーチに仕分け
→ 家族ごとに色分けした圧縮バッグで、「長男用」「次女用」「パパ・ママ用」に分類 -
【中型】:日用品・お風呂グッズ・予備のおむつなど
→ 防水バッグに入れて、液体漏れ対策も万全に
▼ リュック(ママ用)
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【メインバッグ】:移動中に必要なものを集中収納
→ おやつセット、おしりふき、替えの着替え1セット、おもちゃ(静かなもの)、除菌グッズ、ゴミ袋、タオル
▼ パパ用サブバッグ
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カメラ、タブレット(家族用)、スマホ充電器、折りたたみ傘、レインコート、文庫本
■ 旅行中の持ち運びと管理の工夫
1日目:電車移動+観光
→「1日目のおでかけセット」ポーチをリュックにセット(おやつ、タオル、着替え1セット)
2日目:レンタカーで観光地めぐり
→ 子どもごとの「日中用パック」と「緊急用おむつパック」を分けて車内に配置
3日目:宿泊先でゆったり
→ 「部屋用パック」にパジャマ・お風呂グッズをまとめておくと、ホテル到着後も探す手間なし
帰宅日:荷物整理しながらパッキング
→ 使用済みの衣類やおむつは、ジップバッグ&防臭袋に分けて収納。洗濯物用バッグにまとめると帰宅後もラク!
■ 実際のメリット
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1日ごと・用途ごとの仕分けで、「何を」「いつ」「どこで」使うのかが明確になり、探す手間が激減
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必要なものだけをサッと取り出せるので、子どもがぐずってもすぐ対応できた
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現地で使わない荷物を開けなくて済み、宿泊先でも部屋が散らかりにくかった
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帰宅後の荷解きも簡単で、洗濯物と未使用品の分別がラク!
このように、パッキングは単に「詰め込む作業」ではなく、旅行中の行動をシミュレーションして“使いやすく”する工夫がポイントです。

5. まとめ:準備上手で楽しい旅を
子どもとの旅行は、大人同士の旅とはまったく違う準備と配慮が必要です。思い出に残る楽しい旅にするためには、「いかに現地でバタバタしないか」「子どもが快適に過ごせるか」を意識した準備が欠かせません。
この記事でご紹介したように、子連れ旅行をスムーズに楽しむためのカギは、計画的なパッキングと小分け収納の工夫にあります。
◎ 今回のポイントをおさらい
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子連れ旅行ならではの悩み(荷物が多い・すぐに取り出せない・忘れ物が多いなど)は、ちょっとした準備の工夫で大幅に軽減できる
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持ち物リストを事前に作成し、家族構成や日数に応じて荷物を整理することで、無駄なく・忘れなくパッキングできる
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家族ごと・日程ごとの小分け収納が、旅行中の使いやすさをぐっと高める
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圧縮バッグ・ポーチ・ジップロック・ネームタグなどの小分けグッズを活用すると、スーツケース内の混乱を防ぎ、現地でも探し物ゼロに
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実際の旅行では、1日単位・目的別に荷物を分けることで、朝の支度や移動中のトラブル対応もスムーズに!
◎ 忘れないでほしいのは「旅の目的は楽しむこと」
旅行の準備に手間をかけるのは、「当日を安心して楽しむため」。事前にパッキングをしっかり整えることで、旅先でのちょっとしたイライラやハプニングを減らし、家族みんなが笑顔で過ごせる時間が増えます。
特に子どもは環境の変化に敏感で、不安や不快を感じやすいもの。パパ・ママが余裕をもって行動できるようにしておくことで、子どもたちにも安心感を与え、旅行全体がよりスムーズで心地よいものになります。
◎ 最後にアドバイス
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荷物は7〜8割の容量でまとめておくのが理想。現地でのお土産や急な追加に対応できます。
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帰宅後を意識して荷物を分けておく(洗濯物・未使用品)と、帰ってからの片付けも断然ラクに。
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旅行を重ねるごとに「我が家のスタイル」が見えてくるので、チェックリストやポーチ分けをカスタマイズしていきましょう。
次の旅行は、ぜひこの記事でご紹介したパッキング術を取り入れて、準備万端の楽しい家族旅行を実現してくださいね!